「私は歯が弱いから」「虫歯になりやすいから」と言われる方がいらっしゃいます。
念入りに磨いているのに虫歯になってしまう人と
なりにくい人がいるのは一体何が違うのでしょうか?

虫歯の原因は人それぞれ違います。
そもそも虫歯は、虫歯菌の感染で起こります。
「磨いているのに虫歯になってしまう・・」
虫歯になりやすい人には、歯磨きだけではなく他に原因があるようです。
その虫歯になりやすさを調べる1つが唾液検査です。

唾液検査って何?
唾液には口の中の食べ物の消化を助け、細菌を洗い流すなどの作用がありますが、
健康状態を知るための情報源にもなります。
唾液に含まれる成分や菌の数を調べることで、歯と歯ぐきの健康やお口の中の清潔度まで調べることができます。
当院で取り入れている唾液検査では下記の6項目を調べることができます。

・虫歯菌の数が少ないのか多いのか
・酸性度(酸性になる程歯が溶けやすい)
・緩衝能(お口の中を中和させる唾液の力)
・白血球
・タンパク質
・お口の中清潔度

虫歯になりやすい人ってどんな人?
歯磨き不足や、歯の質もむし歯のなりやすさの一つですが、他になりやすさのポイントがあります。
甘いものをよく食べる人
ちょこちょこ食べることが多い人
お口で呼吸していて、口の中乾いている人
よく噛むことができていない人
よく噛めない方、お口が乾いた方は、殺菌作用のある唾液が不足しているため、
むし歯菌が住みやすくなります。
反対に、よく噛んでいる人は唾液の分泌が多く虫歯になりにくくなります。
他にも、
被せ物や詰め物が多い
詰め物と歯との間に隙間ができやすいため、虫歯菌が繁殖しやすく虫歯になりやすくなります。

お口の中の清潔度を調べることができます。
お口の中の細菌総数が多いと、唾液中のアンモニアが多くなると言われており、それが口臭の原因の1つとなります。
唾液検査で、そのアンモニアの量を調べることができます。
さらに、歯ぐきの状態を調べることができます。
歯ぐきに炎症があったり、細菌数が多いと、唾液中のタンパク質や白血球が増えることが知られています。
唾液検査で、このタンパク質量や白血球の量を調べることができます。
唾液検査によって、一人一人の唾液の質や、菌の量を知ることができれば、
どのようなリスクがあるのかがわかります。

そして改善するためにはどうすれば良いかという対策を立てることができます。
むし歯や歯周病のなりやすさは人によって違います。
そのため予防のためのケアの方法も、一人一人に合った方法を選ぶ必要があります。
唾液検査の結果を活用すると、患者様一人一人に合った方法を歯科衛生士からアドバイスさせていただくことができます。
費用は、1回3,000円+taxです。
5分ほどでの検査です。
【注意点】
・検査2時間前から、飲食やタバコ、歯磨きはしないでください。
・PCR検査とは違い、新型コロナウイルスに関してお調べすることはできません。